漫画「島さん」分冊版2話のネタバレ
コンビニの店長・沢みなみからコンビニで万引き犯が出没している報せを受ける島さん。
「最近、在庫の数が合わないし絶対やられてるね」
万引き犯と聞いて何故か喜ぶ子関。彼は万引き犯を捕まえようと目を輝かせていた。
「万引きは捕まえるんじゃなくてさせない事」
店長の忠告をまったく聞かずに万引き犯を捕まえる事に興奮していく子関であった。
忙しさを増す店内。
「2番目にお待ちのお客様どうぞ!」
2番目であるサラリーマンの男性が気付いて、島さんのレジに向かおうとすると3番目の男が図々しく割り込んでくる。
「急いでっからパッパとやってくれよ!」
2番目のお客が優先だと伝えようとするとサラリーマン男性は「どうぞ」と手で合図を島さんにしていく。
「さっきはすみません」
サラリーマン男性に謝罪する島さん。まったく気にしておらず別の話題を切り出していく。
「もうひとふんばりする前にコレ飲まなきゃ落ち着かなくてね」
身の上話をするサラリーマン男性。息子の進学が近いので仕事を頑張っていると語る。お互い頑張りましょうと伝えて去るサラリーマン男性。
レジ上には栄養ドリンクを1本忘れていた。
「お客さん、これ忘れてますよ」
「いつも頑張ってるの見てますよ、飲んで下さい」
数日後。
万引き犯を捕まえる島さん。バックヤードに連れて行って店長と共に処遇を相談。親に連絡すると母親が訪れてくる。泣きながら謝罪する母親。
「きみ、お母さん泣いてるよ」
まった反省の色を見せない万引き犯。まだ学生であった。そして父親が現れる。栄養ドリンクをくれたサラリーマン男性であった。
息子を見るなり、拳で顔面を殴るサラリーマン男性。コンビニの電話を貸してほしいと頼む
「警察に被害届出してください」
「家に同じ物がたくさんあるの確認しました…責任はとらせます、息子ですから」
サラリーマン男性は指先が震えながら警察へのダイヤルをかけようとしていく。島さんが止める。
「まず本人に反省させてから」
父親と息子は店長に頭を下げて謝罪。この時は警察への連絡はせずにお咎めなし。
「近所なんだろうね…奥さんもよく見る人だった」
店長がボヤく。
サラリーマン男性を呼んで「また、来て下さいね」と伝える島さん。バツの悪そうな表情の男性。島さんはポケットから栄養ドリンクを手渡す。
「他じゃ、置いてないですから」
店に戻って売れ行きの悪い栄養ドリンクの発注カットをしないで欲しいと頼みこむ島さんであった。2話はここで終了。
淡々としているが非常にハートが熱い男である島さん。良い話である。万引きした息子はムカつく感じであったが、サラリーマン男性がバックヤードに来るなり、グーパンチを食らわせるシーンはスカッとするぞ!