漫画「島さん」分冊版7話のネタバレ
島さんの働くコンビニ「ベターデイズ」ではおでんフェアが開催。そんな中、子関に声をかけると…。
爽やかボーイであった子関。
しかし、今日は闇落ちしたようなツンとした表情をしていた。島さんも子関の顔が違う事に驚いていく。
彼は先程出ていった客にキレていた。
掃除している最中に入ってきて、わざとしか思えない程、汚されていた。さらに忙しくなるだけのおでんフェアの時期が大嫌いだと語る子関。
そんな子関にベターデイズのおでんの出汁の旨さを力説しようとする島さん。逆に子関の反感を買ってしまう。
その後、レシートを外に捨てる客。ゴミの散らばった屋外。彼の中で闇が広がっていく。
「島さん…ゴミを拾う度に心が重くなっていくんです…コンビニ夜勤なんて今日限りっス」
続いて新聞配達員であるミチさんが現れる。
外は雨。カッパを着ていたミチさん。当然だが店内に水を落としていく。子関は心の中で怒る。
拭いたばかりの所を汚すなよ!と…。さらに心の中でミチさんに悪態までつく子関。
「毎日ハァハァ言いながら配達にきやがって…気持ち悪いんだよ」
そんな彼に島さんが近づいていく。仕事が終わってからご飯を食べに行こうと子関を誘う。
島さんが子関を連れて行った場所は「ちやま」といった夜働く人間が朝呑める場所を提供する居酒屋であった。
店内には新聞配達員であるミチさんがいた。
この日はミチさんの送別会であった。先程の配達がミチさんにとって最後の配達だったのだ。
呑みながらミチさんを労う島さん。
そんな親父達の話を聞いて一言つぶやく子関。
「良かったじゃないですか…もう嫌な思いしないんだから」
一瞬静まりかえる店内。
ミチさんが口を開く。もう体がキツイし、夜通しで動き回るのも辛いと…。そして子関に問う。新聞は読まないかい?と。
ミチさんにとっての新聞配達の生き甲斐を語っていく。黙って聞く子関。
そして島さんが店のオーナーに「いつもの」を出して欲しいと伝えていく。
出てきたのは肉じゃがであった。食べると激ウマであった。出汁の秘密を知る事になる子関。実は肉じゃがの出汁はベターデイズのおでん出汁だったのだ。
「夜勤いろいろ大変だろうけど、いいもんが売れた時の喜びもあるからやっていけるんだろうねぇ」
島さんがミチさんに「長い間おつかれさま」と伝えて酒を注ぐ。
寂しさを滲ませて目に涙を浮かべるミチさん。
翌日の夜勤。
若い新聞配達員がやってくる。5階の配達はキツイかと問う島さん。余裕そうな表情の若者であった。
そして子関も普通に出勤していた。新しい新聞配達員にベターデイズのおでんが美味しいと勧めていく。
ここで第7話は終了である。
闇落ちして周りに悪態をつく子関(笑)ただプライドを持って働いている人の言葉を聞いて改心したのか。翌日からは心を入れ替えて、いつもの爽やかボーイに戻っていた。なんでも働いていれば嫌な事の1つや2つはあるもの。大人の階段をのぼっていく子関であった。