島さん【5話】ネタバレ

 

 

日が暮れて、自宅の仏壇に手を添え、コンビニの夜勤バイトに行ってくると伝えて出勤する島さん。今夜はいつもの女性店長・沢みなみのお店ではなく、ヘルプ。

 

中西がオーナーをやっているコンビニ「ベターデイズ」へ出向していく。

 

休みなのにヘルプに来てくれた島さんに感謝する中西。彼から今夜の事情を明かされていく。それは中西の息子と一緒に夜勤であった。

 

「ーーーっしたぁ」

 

最高に態度の悪かった中西の息子・マサキ。さらに馴れ馴れしい。店内にお客がいるにも関わらず、島さんに大きな声で喋りかけていく。

 

美人の女性客が来れば勝手に新商品をお試しさせていくマサキ。コンビニのバイトは可愛い女の子を見つける出会いの場だと島さんに自慢げに伝えていく。

 

そのままオンラインゲームが忙しいと言ってバックヤードに消えていくマサキ。最低の店員であった。

 

「島さん、おつかれさま！助かったぜ！」

 

夜勤の時間も終わって朝になると中西が訪れる。息子の様子を尋ねる中西。将来的に店を継ぐつもりなら、少し本腰を入れた方が良いとアドバイス。

 

「ウチを継ぐ？そりゃねぇよ！」

 

マサキに店を継がせるつもりもなかった中西。そして最近のコンビニ事情を島さんに打ち明けていく。

 

彼は本部の人間からもっと立地の良い場所に移転するように指示を受けていた。数百メートル先に良い空き地があり、コンビニ経営するには最高の場所であった。

 

しかし、中西は気が進まなかった。理由は今の場所は父親との思い入れがあるから。父親に託された店を今の場所で守りたいと伝える中西。

 

息子のマサキにも言及していく。
アイツが継ぐといってもコンビニ経営なんて無理だろうと冗談まじりで笑う中西。

 

「親父さんもお店譲る時、アイツにゃ無理だって言ってたよ」

 

先代からヘルプに来ている島さん。中西に父親の言葉を伝えていく。島さんから受けた言葉を聞いて考える中西。また、とある日、中西のお店へヘルプに訪れる島さん。

 

「移転が決まった！？」

 

中西は移転する決意を固めていた。理由は移転しなければ他のオーナーに話を回して空き地にコンビニを入れてもらうと本部に言われたからである。

 

あの立地に別のコンビニが入ってしまうと自分達の売上はガタ落ち明確。続けていく為には仕方のない選択であった。

 

中西も吹っ切れた様子。

 

問題はやる気のない息子・マサキであった。そして、彼と一緒に夜勤。島さんは移転の話題を持ち出していく。まったく興味のなさそうなマサキ。島さんがけしかけていく。

 

「良かった、移転の話…他の人に回しちゃおうと思ってさ」

 

移転場所にコンビニができれば、今の場所は早々に潰れる事を暗に伝えていく。自分の居場所が無くなってしまう事が急に怖くなるマサキ。

 

場面転換。
中西のコンビニが移転して新しくオープン記念。顔を出す島さん。マサキの様子を尋ねていく。

 

「あいつになんか言った？島さんはヘルプに呼ぶなっつってたぜ」

 

レジを覗く島さん。
マサキは髪を黒く染めて、短髪になっていた。さらに仕事を張り切っており見違える姿であった。

 

そんな彼を見て微笑む島さん。ここで第5話は終了。